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冬の養生法 ~東洋医学における養生法~

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11月に入り、冬の訪れが聞こえてきました。

今年は11月8日(金)

暦でいうと「立冬」が冬の始まりになります。

秋の実感も薄いのに、

「冬」というにはまだ早すぎる。

そんな感覚な方も多いのではないかと思いますが、

今回は、一足早く

健康的に「冬」を越すための、

東洋医学に即した方法をお届けしたいと思います。

東洋医学における「冬の養生法」

東洋医学における養生法は、

「黄帝内経『素問』」という古い医学書

に示されていることが基になっています。

「素問」にはそれぞれの季節に応じた養生法が示されています。

今回は、

「冬」の養生法ですが、

難しいことはさておき、

まずは具体的な方法を、ご紹介します。

~冬の養生法~

冬のイメージ

「こんなことに気を付けて生活しましょう!」

◎早寝「遅」起きで、冷たい空気になるべく触れない

夜は極力早く布団に入り、

朝は早く目が覚めたからといって、

早朝暗いうちから出歩いたりしないようにしましょう。

ゆっくり睡眠をとることで、寒さからの消耗に備えることができます。

◎行動は暖かい日中に済ませる

冬は日照時間が短く、夜が長いです。

そのため、陽の力が小さく、陰の力が強いので、

寒い夜に活動すると、

思考がマイナス方向に傾きやすくなります。

◎土の中に蔵される食物を多く摂

冬は身体を温める食べ物を

多く摂る必要があります。

特に、ゴボウ、大根、人参、里芋など

「土の中に蔵される」食物がおすすめです。

◎夜の外出を控える

冬は夜になると

体の陽気を消耗しやすくなります。

忘年会、クリスマス、お正月、新年会 など

にぎやかなイベントが多くなる季節ですが、

夜の外出は多くなりすぎないように気をつけましょう。

◎寒さから身を守る(特に首を冷やさない)

冬の基本は「保温」です。

寒い戸外では、

「防寒」対策が必須です。

特に「首」を冷やさないことが重要です。

手袋やマフラーは必須アイテムです。

◎心穏やかに、静かに過ごすこと

冬は、

春夏に発散した力を回復する時、

「消極的」

が吉とされています。

「あれもやろう」「これもやろう」と

活動的にならないようにしましょう。

来たる春に向け、英気を養うときです。

「冬の養生法を怠ると・・・」

そうはいっても

養生してばかりいられないという方も

いらっしゃいますよね。

素問には、

養生をしていないと

どうなるのかということも 示されています 。

腎の蔵を損ねる

この冬の養生法に努めずに、

精神を動揺させたり、からだを寒さにさらしたりして、陽気を逃がすと腎の蔵を損ねて発病すると言われています。

すぐに発病しなくても、春になるとこれが原因で

手足が萎えて冷える痿厥(いけつ)

という病気になると言われています。

次の季節になってから発病?

冬に無理をすると、

春になってきちんと活動できなくなってしまいます。

春におこる病気は冬の間に下地が出来ているという事です。

ちなみに秋の養生法を守らないと、

これからの冬になってから消化不良の下痢をしますよといっています。

病気はすぐに表れなくても

次の季節になってから現れることが多いといわれているのです。

まとめ

いかがでしたしょうか。

なるほど、と思った方、

別に当たり前のことじゃない?

と思った方、どちらもいらっしゃることでしょう。

これらのことは、

大昔の医学書に書かれていることなので、

新しいことは一つもありません。

ただ、

当たり前だと思っていたとしても

以外と出来ないことが多いのが実情ではないでしょうか。

また、冬にした無理が、

「春」に起きる病気の下地になっている

という意識は

あまりなかったかもしれませんね。

今の不調が、

実は前の季節の無理が原因とは

あまり思いつかないことでしょう。

冬の養生法の基本は保温です。

これから忘年会、新年会など

楽しいイベントが目白押しの季節になりますが、

寒さ対策は万全に。

そして、ほどほどに。

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